幾万のペットに幾万の里親あれど |
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■「あいつは、図体はでかいのに、気は小さいんだよ、最近近所のちっちゃな犬に追っかけられてね」アメリカ人の友人はそんなふうに、会話するたびに、70キロはある犬に悪態をつくのが常だった。それが愛情の表現であったことは、死を知らせる彼の文面の行間にあふれていた。 ■去年暮れに送った新年カードに、今度は我が家からペットの死を知らせることになった。年頭のおめでたい挨拶ではなく、そんな知らせは野暮だ。でも彼ならそんな無礼を許してくれるだろう。 ■「幾万のペットに幾万の里親あれど 我が里親 富士より高きなり」立て看板があり、この共同墓地に埋葬されたペットの名前がずらりと記されている。その左側にこの文章が筆で書いてある。 ■「ティナ」が我が家に来た頃は、元気にあふれたお転婆娘。当時居た「エル」と二匹散歩に連れ出すと、一方的に先にどんどん進もうとする。ドッグフードを見つけると、「エル」を後ろから押し抜けて食べようとする。娘がつけた愛称が「ティナブースケ」、レディに対して失礼な。
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