湘南海岸、カヤック、陸(おか)を行く

10月6日、16時37分。海の上をスイスイと滑っていたカヤックが、砂浜へと戻ってきました。一見するとかなりの大きさですが、若者が「ヨイショ」とばかりに一人で軽々と担ぎ上げる姿には驚かされますな。

専用の小さな車輪付きの台に載せてしまえば、あとは片手で押してスルスルと移動。真横でその巨体を見送ると、改めてその迫力に圧倒されます。

砂浜からサイクリングロードへ上がれば、舗装された道の上をさらに軽やかに進んでいく。

なるほど、こうして手際よく海から街へと帰っていくんですな。道具を使いこなし、海をエンジョイするその姿がなんとも格好いいものです。

秋の浜辺、それぞれの午後

10月6日、16時41分。秋の柔らかな西日が砂浜を照らし、心地よい潮風が吹き抜ける午後です。

海には波を待つ大勢のサーファーたちが浮かび、陸では手際よくボートの片付けに勤しむ人々の姿。活気ある浜辺の日常がそこにありますな。

しかし、ふと目を向ければ、そんな賑わいから切り離されたかのように、ただ一人、砂の上に座り込んでスマホの画面をじっと見つめる人の姿。何かに没入するその静かな佇まいと、周囲の忙しない動きとの対比がなんとも面白く、自由な時間が流れる湘南らしさを象徴しているようです。

湘南の海、潮風に響く夕暮れの調べ

夕刻5時。日中の暑さが少し和らぎ、砂浜に心地よい風が吹き抜ける時間帯です。茅ヶ崎の海岸では、この時間になると防災放送から「赤とんぼ」のメロディが流れ、一日の終わりを告げるのが冬の定番。

まだ夏の面影を残す空の下ですが、この郷愁を誘う音色が聞こえ始めると、季節が着実に秋へと移ろっていることを実感しますな。

カヤックを抱えて家路につくお兄さんの姿も、どこか絵になる夕暮れ時。

寄せては返す波音と山田耕筰の旋律が重なり合い、なんとも言えない穏やかな情緒が広がっています。