Windows 8 の足音が聞こえ始める

 去年市場に出回り始めた、Windows 7、と思っていたら、もう次のOSが話題になっている。
 先週、デモを見たという記事から引用。
Shock: Windows 8 optimized for desktop tablets
 Windows 7 とは似ても似つかぬlook and feelらしい。むしろWindows Phone 7という携帯電話用のOSに似ているとか。アメリカでも売れていない携帯電話なので、日本人にはぴんと来ない例え。結局失敗したVistaの二の舞にならなければよいが。
 デモによると、何か画面にモザイクのようなタイルが現れる。それぞれのタイルが、アプリケーションおよびデータに対応するとか。幸い、”Windows 7″ modeは残るらしいが、さすがにXP modeは捨てざるを得まい。MSは未だにXP nativeを使いたがる日本の大企業をどう説得するのだろうか。
 もう一つ面白いのは、新たなOSが走るのはIntelだけではなく、今日スマホ用として知られているARMチップも対象になるそうだ。とすると、市場でほぼ完璧に打ち負かしたはずのAppleの後をまるで追っているかのような印象を受ける。

tetheringをめぐるごたごた

 日本ではtetheringは非常に好意的に受け入れられつつあるように見受けられる。誰もが欲しがる機能だもの。機種変更できる時期は二年先、館主など今から待ちきれない。
 ではスマホ先進国アメリカでは、もう当たり前に普及しているのかな。しかし、こんなニュースを目にすると、どうも事情はそれほどバラ色でも無さそう。
Free Press files tethering complaint against Verizon
 手短に言うと、有力キャリアであるVerizonは他社からのtetheringアプリを不当に妨げており、これはFCC違反だと、有る団体がVerizonを提訴したという記事。話はどろどろしており、VerizonはGoogleに圧力をかけて、Android Marketから他社アプリを閉め出したらしい。Googleの管理下にあり、関知せずとVerizonは公にはしらを切っている。一方のGoogleはノーコメントだとか。Googleがなぜ圧力に屈したように見えるのか、少なくともなぜ反論しないのかは疑問として残る。
 そこへもってきて、元々他社にもオープンであるべきだとFCCに要求したのが、他ならぬGoogleだというから、話をさらにややこしくしている。
 でもこの内幕はまるでミステリー小説を読んでいるようで、興味津々ではないか。

smartphone operating system勝者はAndroid

 米国のsmartphoneで使われるoperating systemの最新シェア(4月現在)が明らかになった。
 ソース記事がこれ。Android grows in top U.S. smartphone spot, with iPhone second
 GoogleのAndroidが独走を保ち(36.4%)、2位に浮上したのはApple’s iPhone(26.0%)。3位に落ちたのが、RIMのBlackBerry(25.7%)。もっともiPhoneは微増で、BlackBerryが勢いを失ったと言うこと。
 サーベイ結果に遡ってさらにおもしろいのは、Androidが一人勝ち、iPhoneをのぞいてあとはすべて敗者。あのMicrosoftですらこの分野では負け戦を強いられている(わずか6.7%)。Skypeを使ったよほどの奇策でも導入しない限り、この低迷から抜け出せないでしょう。
 

auスマホIS06に相次ぐ受難

 auさん、勘弁して下さいよ。このところ立て続けに、IS06スマートフォンに関わるトラブル記事を目にした。
 出だしはこれで味噌をつけた。ほとんどIS06ユーザーは更新を済ませた時期だと思うけど。auからの突然のお知らせがこれ。
IS04/IS06のソフトウェア更新の中止についてToo lateですよ。
 その次のトラブルはこれ。
IS04、IS06、EVO ISW11HTを、NTT東西のフレッツ各サービス経由でご利用のお客さまへ
 まれな事象とは言え、あいにくぴったりその条件に当てはまりそう。

MicrosoftがPC makerにより影響力を行使

 次のOS(Windows 8)を開発するに当たって、MSはPCメーカーにより接近し、影響を及ぼそうとしているそうだ。W8の見かけは、あたかもスマートフォンをPC画面に拡大したかのように、タッチ式になる。
 そこで、MSはディスプレーのメーカーに対して、事細かに注文をつけているらしい。画面のAspect ratio(16:9)、解像度(1366×768 pixel、こんな程度か?)、ベゼル巾まで口をはさんでいるとか。
 では、これまでのマウスやらキーボードまで切り捨てることになるのか?どうも、それを使う方法も残される見込み。キーボードで文書を作成する館主には、スマートフォンの文字入力はいまだに苦痛以外の何物でもない。
 翻って、これはAppleには縁のない問題だと言っている。確かに、設計から製造まで一社独占で我が道を行くApple型が良いのか、OSだけを作って、HWは他者に任せるMS型(Googleも同様)が良いのか、目の離せない勝負が続く。
ソース記事:Microsoft looks to expand influence over PC makers

自分のスマホを守る5つの方法

 iPhoneの持ち主なら、いちおうApple公認のiTune storeからアプリを落とせば安心。それに対して、Android端末の持ち主は自分の身は自分で守る必要がある。
 あるセキュリティ研究者の調査によると、公認のAndroid Marketですら不良アプリが50個以上見つかり、その中のあるアプリは200,000回もダウンロードされていたという。
 さて、記事の著者の方法とは、

  1. Jailbreakするな。ま、これは普通の人は無縁だろう。
  2. 支払い用アプリに注意。館主は、おサイフケータイ機能の無いIS06だが、使える携帯の持ち主は、信用のおけるサイトから落とす。
  3. 人気のあるアプリ。目安として、150,000以上を選べと言う。もちろんコメントも読みましょう。
  4. 提供者の信用調査。他のアプリの評判も参考にしろとある。
  5. 毎月、請求書に目を通せ。不良アプリには、こっそり国際電話をかけ、その費用が持ち主に請求されることもあるらしい。

ソース記事:Mobile app security: 5 ways to protect your smartphone

Googleとハッカーたちとのいたちごっこ

 よく知られているように、Appleと異なり、Android Marketに置かれるアプリに関して、Googleは「基本的に」事前審査をしない。
 ただし先週、一括して34個ほど怪しいアプリを削除したそうだ。それらはひとたびダウンロードして導入すると、ユーザーを騙して他の危ないアプリを次々とdownloadするような動きをするらしい。
 さすがのGoogleも自由放任主義の行き過ぎを見直さざるを得なくなったのだろう。リモートから強制的に削除するとかいうことも検討されているようだ。
 引用記事の結論として、スマートフォンは単なる携帯電話ではなく、コンピューターと思って、備えよと言う。まったくその通り。
ソースGoogle faces new round of Android malware

Nokia製Windows Phone発売時期

 Nokiaが売り出すWindows Phoneは第四四半期だという。アメリカのクリスマス・シーズンを目がけているのだろう。Nokiaと言えば、かつてはスマートフォンなどという言葉の無かった時代、携帯電話業界を牛耳っていた会社。
 Microsoftが提供するWindows Phone operating systemはコードネームMango、MSも年内に出荷することは至上命題だろう。
 とはいえ、いかにプライドの高いこの二社の組み合わせでも、流れはAndroid/iPhoneに流れている。
ソース:Nokia confident that Windows Phone will ship this year