本当に同期が取れているのか、オンラインストレージ

 オンラインストレージの最大のポイントは、館主の場合、共用と同期にある。自宅、職場、外出先と問わず、どこからでも自分のデータにアクセスできる機能(共用)とそれを裏で支える自動同期機能だ。その魅力にとりつかれて以来、どんどん利用範囲を広げてきた。
 ところが、Xmarkなるソフトを新たに導入して以来、同期の仕組みに疑問を持ち始めたという記事を「オンラインストレージの同期の仕組みが分からなくなった」に書いた。
 ほぼ同じ時期に、同期の崩れている実例を目のあたりにして、疑問は不安に変わりつつある。
 Dropboxの例を挙げよう。すべて最新の状態に同期されているとの表示”All files up to date”を見れば、誰もが安心する。

 ところが、ファイル・リストを見ると、明らかに同期されていないファイルが存在する。整合性がとれていると、すくなくともこちらは考えていない。同期済み”All files up to date”なんて、勝手に判断しないでくれよ。

 そこで、Launch Dropbox Websiteという操作を起動し、Dropboxのサーバーをのぞいてみた。そうすると、サーバー内でも同じく空のファイル。同期済みと見なしたのも一理あると言うことか。

 なぜこういう状態になったのか?それを調べるため、ファイルを右クリックして、Previous versionsを選んでみた。

 Dropboxの優れた点は、ファイルの履歴を残していること。最初アップロードされた以降、何らかのタイミングで、データが消されたらしい。もし人為的な削除(Delete)ならファイル名ごと消えるので、ゼロバイトにする操作とはどういうものか、ちょっと館主には思いつかない。

 いくら考えても、原因不明。とにかく、復旧作業に取りかかろう。Restoreの結果元のファイルに戻った。

 館主の場合、自分でアップロードしたことを覚えていること、また画像だから正しく復旧されたことを一目で確認可能。
 しかしこれがシリアル番号を振っていないようなファイル名ではどうか?同期が破綻しているかどうか確認するのは容易ではない。また、文章ファイルとか、さらにはバイナリ・ファイルだったらどうか?自分の意図したとおり確実に同期が確保されているか、どこまで信頼できるのかなー?
 というわけで、オンラインストレージとうまくつきあうにもコツがいる。ここぞというタイミングで同期していないことが判明しては困ってしまう。やはり頼りきりにせず、適時自分でバックアップを取っておくことも必要かな。